昨年はこのレースを制した
キズナが、ダービー馬の称号を手にした。あれから一年。蹄跡をなぞるように、
アズマシャトルが東上の準備を進めている。
クラシックをにらんで、今季は
弥生賞から始動。好発進を描いていたが、中山の荒れた馬場に苦しみ6着に敗れた。結果を受けて、加用師は「爪が浅い馬だから、ああいう馬場は合わない」と
皐月賞をパス。目標をダービー(6月1日・東京、芝2400m)へ切り替えた。
だが、次戦に選んだ
毎日杯も、力を要する阪神の馬場に苦しんで5着。指揮官は「もう少し流れに乗れていれば結果は違っていた。勝ち負けするにはあれでは届かない」と主戦の松山に苦言を呈したが、それは人馬に対する期待の裏返し。はっぱをかけて、再び戦いの場へと送り出す。
今度はスピード優先の京都が舞台。「今までと違っていい馬場だから。挽回してくれないかな」とトレーナーは期待を込める。状態面も「併せ馬でビシッとやってきた」と万全の態勢を強調。反撃への準備は整った。
ラジオNIKKEI杯2歳S以降のローテは
キズナと重なる。自慢の末脚をフルに発揮し、ダービーへの扉を開く。
提供:デイリースポーツ