阪神牝馬Sでファンの度肝を抜いた
スマートレイアー。スタートで大きく出遅れ、万事休すかと思われたが、しんがり追走から大外を回って豪快に差し切り勝ち。主戦の
武豊も「動きに切れがある馬。阪神内回りであの脚を使える馬はなかなかいないよ」と賛辞を惜しまない。昨年の
秋華賞では2着と涙をのんでいるだけに、今回は何としても手に入れたい大きなタイトル。栗東坂路の1週前追い切りでは4F52秒7-12秒5(馬なり)のタイムで併走馬に先着。馬体に張りがあり、絶好調ムードを漂わせている。「東京の千六は条件がいいし、あとは折り合いだけ」とコース変わりも好材料。前走同様の強烈な末脚を発揮できれば、結果は自然とついてくる。
昨秋から徐々に頭角を現してきた
ウリウリ。今年初戦の
京都牝馬Sを勝って重賞ウイナーの仲間入りを果たした。待望のGI初制覇に向けて、中間も順調に乗り込まれ、1週前追い切りでは栗東CWで6F82秒5-12秒1(馬なり)をマーク。楽々と先着を決め、シャープな伸び脚で心身ともに充実ぶりが際立つ。「1週前追い切りはジョッキー(福永)に乗ってもらったけど、動きは良かった。順調だね」と藤原英師もご満悦の表情。「休養明けを1回使って、出来は高いレベルで安定している。今の東京の馬場は合うはずだからね」と自信をみなぎらせた。距離延長に加え、直線の長い東京コースは切れ味を生かすには最適の舞台。牝馬でGI10勝を誇る心強いパートナーとともに戴冠を目指す。
提供:デイリースポーツ