近年の
オークスは1勝馬が活躍している。
トライアルで出走権を得た11年
ピュアブリーゼ(2着)、12年
アイスフォーリス(3着)、13年
エバーブロッサム(2着)が勢いそのままに大舞台でも躍動した。今年の注目は
スイートピーS2着の
ベッラレジーナだ。
母は07年の
オークス2着馬
ベッラレイア。「母は
オークスには出たが、それまでは除外ばかり。不運が続いた。それに比べれば、この馬は“持っている”な」と平田師。母は新馬戦快勝後、デイリー杯
クイーンCを除外され、翌週の
アーリントンCも除外。代わりに出走した
すみれSも3着に敗れて賞金加算に失敗し、
桜花賞への最終切符獲得をかけた
フラワーCも除外…。樫の舞台へ至るまでに難しい調整を強いられた。
その点、娘は強運の持ち主だ。1勝馬ながらも無抽選で
トライアルに駒を進めると、広い東京コースで母譲りの鋭い末脚を発揮。2着で出走権を手にした。「体質が強くなったね。小柄でも跳びの大きな馬で、ここにきてうまく体の特徴を生かせるようになっている。調整も順調。距離は未知数だが、母もあれだけ走ったし、持たないことはないだろう」。母の無念を晴らし、大舞台でアッと言わせるか。