皐月賞馬の
イスラボニータ。初めての距離やコースも楽々とクリアし、昨秋からの連勝を「5」に延ばした。「GIを勝ったからか、馬体に風格が出てきた感じがする」と栗田博師。蛯名を背に行われた1週前追い切りは美浦Wで6F82秒1-12秒0(直強め)。仕掛けられると瞬時に反応したように極めて順調な調整が施されている。「中間のケイコでも気負うことなくゆったりと調整ができているからね。東京コースはこれまでいい結果(4戦4勝)を残している最高の舞台だよ」。血統的に距離延長が懸念されるが、前走の完璧な立ち回りから心配は無用。堂々と2冠達成を成し遂げる。
トライアルの
青葉賞を勝った
ショウナンラグーン。管理する大久保洋師にとっては最後のダービー挑戦となるだけに、陣営は悲願達成へ並々ならぬ闘志を燃やしている。主戦の
吉田豊を背に追われた1週前追い切りは、美浦Wで6F81秒0-12秒5(馬なり)。相手に合わせる内容で手応えは余力十分。充実の春を迎えて上昇ムードが漂っている。「前走後は少し(体が)硬くなったけど、それもすぐに解消して回復は速かった。日曜(25日)も予定通りに美浦坂路を3本。変わりなく順調にきている」と安瀬助手も状態の良さを強調した。
青葉賞組のダービー制覇は過去に例がなく、データの壁が大きく立ちはだかるが、今の勢いをもってすれば、歴史を塗り替えることも夢ではないはずだ。
提供:デイリースポーツ