デビューから(1)(3)(5)(1)(7)(15)(1)着。ムラ駆け傾向でつかみどころのない
リアルヴィーナスだが、展開がはまったときの鮮やかな勝ちっぷりは、実に爽快だ。
前走の
葵Sでは長所を存分に発揮した。中団で脚を温存し、直線に向いて末脚一閃(いっせん)。「2走前はゲートを出なかったけど、そんなところもなかった。千二に距離を短縮して、折り合いもつきましたね」と安達師。最後まで集中力を維持できる6F戦はベストと言えるだろう。
「前走の前に1か月ほど放牧に出しました。変わった様子はなかったですけど、結果的にリフレッシュできたのでは」。中6週、しっかりと充電した今回も、前向きな走りが見られそうだ。
調教
スタイルも見えてきた。「
エルフィンS(7着)とフィリーズR(15着)のときは(調教が)きつかったのかも。時計も随分出ていたのでね」。それを踏まえて、今回は1週前に栗東坂路で4F52秒0をマークし、直前はソフトな追い切りで臨む予定だ。「馬は落ち着いているので、この状態をキープできれば」と語る。
初の古馬相手になるが「ペースが上がった方が折り合いはつきやすい」と指揮官。勝ち鞍のある中京で、軽ハンデ50キロなら一発の魅力は十分だ。「サマーシリーズで好結果を出して、秋のGI(
スプリンターズS)に出られればいいですね」。まずは“夏の女王”の座を獲りにいく。
提供:デイリースポーツ