2連勝中の勢いに乗り、
ハーツクライ産駒の大物
ラリングクライが初めて重賞へチャレンジする。
最終デモは美浦Wで単走。軽快な動きで、4F53秒6-37秒9-12秒6をマークした。「きょうはサラッとやった。思ったより時計が速くなったが、動きは良く、いい状態でレースへ向かえる」と橋本助手は目を細める。
デビュー前は折り合い面に課題を残していたが、レースを使うごとに学習能力を発揮。「勝った2戦は折り合いもスムーズだった」と成長ぶりをはっきり感じ取る。ここまで全て違う競馬場で3戦2勝と好走してきたことも、精神面での成長を物語っている。初めての福島コースに関しても「輸送は問題なく、(福島と似たコース形態の)中山1800mで未勝利を勝った内容から問題はない」と不安の色はない。
堀厩舎にとっても相性のいいレースだ。過去10年で6頭が出走したが、07年
ロックドゥカンブ、12年
ファイナルフォームで2勝。10年
クォークスターが2着、09年
ストロングリターンが3着。「過去に好走した先輩たちと比べても、遜色のない能力を持っている」と高い評価を与える。一気に相手は強化されるが、素質の良さでは一歩も引けを取っていない。実りの秋へ、まずはタイトルゲットといく。
提供:デイリースポーツ