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エイシンワシントンが死亡『先に旅立った仲間たちと今頃天国で…』

  • 2014年07月10日(木) 18時45分
 1996年のスプリンターズS(GI)2着馬で、1994年のセントウルS(GIII)、1996年のCBC賞(GII)に優勝したエイシンワシントン(セン)が、7月8日朝、鹿児島県姶良郡湧水町のホーストラストで、右後肢脛骨骨折のために息を引き取った。23歳だった。

 ホーストラストにやって来たのは、2009年の10月のことだった。ホーストラストに来る直前まで種牡馬として繋養されていたために、去勢されても牝馬が大好き。鹿児島にやってきたばかりの頃は、興奮して牝馬を追いかけていたという。

「年を重ねてきて落ち着きは出てきましたが、イレ込みやすく、とても臆病で怖がりでした。それがレースでの逃げ脚につながっていたのかなとも思いますね」と、ホーストラストの大野恭明さん。スピード溢れる華麗な逃げ脚は、同馬の性格にも起因していたようだ。

 そして人間よりも馬が好きというタイプだったようで、放牧中は、いつも仲の良い馬と一緒に過ごしていたという。

 ホーストラストにやって来て5年弱、ワシントンはのんびりと余生を過ごしてきたが、7月7日に右後肢に体重をかけられない状態であるのが確認され、右後肢脛骨骨折で予後不良と診断されて、翌朝、静かに天に召されたのだった。

「ホーストラストの預託料は1頭3万円なのですが、功労馬の助成金が3万円から2万円に減額になった時に、その不足分を補うためにスポンサーホースとしてスポンサーを募集しました。ワシントンはすぐに満口になりました。地元でスポンサーになってくれている方がワシントンが亡くなった時に来てくださったのですが、すごく泣いていらっしゃったのを目にして、それだけ愛されていた馬だったのだなと思いましたね」(大野さん)

 フラワーパークに僅か1センチのハナ差で敗れたスプリンターズSは、今も語り草となっており、ファンの多い馬でもあったのだ。

 現役時代はGIという大きな勲章こそなかったが、その余生は馬にも人にも愛されて、ホーストラストでの日々は穏やかなものだったと思う。

ワシントンが仲良くしていた馬の中には、先に旅立った仲間もいます。今頃彼らと天国で会っているのかなと思います」大野さんのその言葉を聞いて、ワシントンと仲間たちが、楽しそうに天を駆け巡っている姿が見える気がした。

(取材:佐々木祥恵)

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