意欲的な追い切りを消化し、いざ“3度目の正直”へ-。
函館記念は一昨年が1番人気で4着、昨年は5着。好戦しながらもVに届いていない
トウカイパラダイスが、函館Wではじけた。直線で追われて5F66秒4-37秒9-12秒2。「すごくいい状態で臨める。去年よりもいい」と柴山は満面の笑みだ。
キズナの2着に入った前々走の
大阪杯から一転、前走の
鳴尾記念では9着に完敗した。「ヨーイドンの競馬は合わない。力を出し切れなかった」と唇をかむ。「今回は折り合いを気にせず、気分良く走らせたい。馬は完成されてきた。最後に決めたいね」。今夏の函館で9勝を挙げ、三浦(11勝)に次ぐリーディング2位タイと好調な36歳は力強い言葉で締めた。
目黒記念2着馬
ラブイズブーシェは函館Wを単走。パワフルなフットワークを繰り出した。5F66秒7-38秒3-12秒6。「馬場の内を回った分、時計はそれなりに出ているかもしれないが、気合を軽くつけた程度。予定通りだね」と騎乗した古川はうなずく。重賞初Vに向けて「ビュンと切れるというよりも、我慢して伸びて来るタイプ。競馬は上手だし、うまくはまれば」と意欲的だった。
提供:デイリースポーツ