リズミカルなフットワークが目を引いた。重賞4勝馬
クラレントはハロー(馬場整地)直後の栗東坂路で
シャイニーホーク(6歳オープン)と併せ馬。必死に追うパートナーとは対照的に、軽快に登坂。相手の追撃を寄せつけず、余力たっぷりに先着を果たした。
タイムは4F51秒7-37秒8-12秒7。騎乗した小牧は「ゴール前だけ、少しハミをかけました。久しぶりに乗ったけど、良くなっていたね。以前よりも時計が出るようになっている」と納得の笑みを浮かべる。橋口師も「想定通りの感じだったね。タイムも、馬場状態を考えればこのぐらいだろう」とうなずいた。
10着に敗れた
安田記念は参考外の一戦としていいだろう。少々の道悪ならこなせるタイプだが、水が浮くほどの不良馬場となっては天を仰ぐしかなかった。「幸いにも前走のダメージはないし、体調面に関しては問題ない。走れる体つきをしている」と反撃に意欲を見せた。
重賞4勝のうち、3勝は東京で挙げたもの。中京参戦は初めてとなるが、同じ左回りで直線に坂がある舞台に、指揮官は“勝算あり”とみる。「得意にしている東京と似ているからね。この馬には合うと思うよ。せっかくこのシリーズに参戦するわけだし、チャンピオンになってほしいね」。持てる力をフルに発揮し、夏の主役へと躍り出る。
提供:デイリースポーツ