雨中の一騎打ちを制して復活を遂げた。「第19回
エルムS・GIII」(ダート1700m)は27日、札幌11Rに13頭で争われ、3番人気の
ローマンレジェンド(栗東・藤原英)が5番人気
クリノスターオー(2着)との激しいたたき合いに頭差でケリをつけて、
マチカネニホンバレの持つ
JRAレコードに0秒2まで迫る1分41秒9の好時計で12年
東京大賞典以来となる勝利を手にした。12年に重賞初Vを決めたレースで4個目の重賞タイトルを獲得。5馬身離された3着は10番人気
インカンテーションで、1番人気
ジェベルムーサは後方2番手から道中で中団まで押し上げたものの、6着までだった。
北の大地で
ローマンレジェンドが完全復活を宣言した。「精神的にどうかと思っていたけど、次のレースにつながる大きな頭差だったと思います。厩舎が一丸となってやってきたことが、実になって本当に良かった」と岩田は約1年7カ月ぶりの勝利を喜ぶ。好スタートを決めて、道中は4番手で折り合う。マッチレースの様相を呈した直線では持ち前の勝負強さをアピールするように外から力でねじ伏せた。
昨年、2番人気に支持されたJCダートで13着に大敗すると、続く
東京大賞典で骨折が判明。長期の休養を余儀なくされた。「今思えば馬の気持ちに反して使っていた。疲労の蓄積もあっただろうし、それが競馬に出ていたね」と藤原英師は振り返る。見据えるのは
チャンピオンズC(12月7日・中京、ダート1800m)だ。「まずは放牧に出して(ローテを)考えます」。再びGIの大舞台へ。不屈の6歳馬が反撃ののろしを上げた。
提供:デイリースポーツ