マイル界の頂点まで駆け上がる。サマーマイルシリーズ第2戦「第49回
関屋記念・GIII」(芝1600m)は17日、新潟11Rに16頭(
レオアクティブは出走取消)で争われ、好位を追走した4番人気の
クラレント(栗東・橋口)が直線で力強く抜け出した。タイムは1分32秒5。前走の
中京記念では道悪馬場の内枠に泣かされて8着に終わったが、初めての新潟戦で巻き返しに成功。13年
エプソムC以来となる重賞5勝目を飾った。半馬身差の2着は1番人気の
ダノンシャーク。さらに3/4馬身差の3着には6番人気
サトノギャラントが入った。
馬場回復の追い風にも乗って、
クラレントが外回りの長い直線をさっそうと駆け抜けた。「掛かることを考えて、折り合いを重視。思い通りのポジションで運べました」と初コンビの田辺は汗をぬぐう。前に
ダノンシャーク、すぐ横には
マジェスティハーツ。人気馬2頭をマークしながら運んだ。2着馬をかわすのに手こずったが「最後は地力でねじ伏せてくれましたね」と自身の
JRA重賞通算10勝目に相好を崩した。
小倉競馬場でテレビ観戦となった橋口師は「あれだけのジョッキーだから何も注文はつけなかった。理想的な競馬だったね。文句なしです」と騎乗ぶりを称賛。自らが育て、最も思い入れの深い
ダンスインザダークの産駒に「ダメージがなければ、
京成杯AH(9月14日・新潟、芝1600m)を使いたい」とサマーマイルシリーズ制覇を宣言した。
提供:デイリースポーツ