勝ち時計こそ平凡な
ミュゼスルタンだが、上がりはメンバー最速の33秒2を記録。内めをスムーズに立ち回ったレース内容から、器用さも兼ねそなえている。「新馬戦は内を突いて勝利。初めての競馬にもかかわらず、怖がらずに伸びてきた内容は評価できる。たいしたものだよ」と大江原師は満足げ。美浦Wの1週前追い切りでは6F81秒0-12秒8(一杯)のタイムで3馬身の先着を決め、グングン調子は上向き。馬体の張りも格段と良くなり、体質強化が目を見張る。「沈むようなフットワークをする馬で、エンジンもいい。ここも楽しみにしている」と、重賞Vへ指揮官は自信満々だ。
未勝利、
ダリア賞と連勝中の
ワキノヒビキ。特に
ダリア賞は後方から追い込み、2着以下に2馬身半差をつける圧巻の勝ちっぷり。能力の高さは疑いようがなく、重賞でも楽しみな一頭だ。栗東CWで行われた1週前追い切りは5F67秒1-11秒7(馬なり)。併走馬に3馬身半先着を果たし、素軽い脚さばきで活気も十分に感じられる。見届けた清水久師は「1週前は残り5Fから前の馬を目標に追いかけて、しっかりとしまいを伸ばす調教でした。いい動きでしたね」と明るい表情。続けて、「コースを経験しているのはプラスですし、1F延びるのも問題ないと思っていますよ」と不安なしを強調。3連勝へ向け視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ