ナヴィオンは馬場整地直後の栗東坂路で、
ハイプレッシャー(3歳未勝利)と併せ馬。テンからリズム良く運び、軽く仕掛けられるとラストは反応良くひと伸び。パートナーに0秒5先着を決め、4F52秒9-38秒9-12秒6を計時した。「頭に描いた通りの追い切り」。橋口師は満足げな笑みを浮かべた。
衝撃の勝ちっぷりだった。新馬戦はスローペースの14番手から、上がり32秒7の末脚で先団をなで切り。
ワンアンドオンリーと同じ
ハーツクライ産駒が、初戦でいきなり素質の高さをアピールした。「思ったよりもいい競馬をした。ほかの馬も底を見せていないから分からないが、新馬戦と同じ場所、同じ距離でやれるのはいい」と再度、得意の切れ味に期待を寄せる。
デビュー9年目で重賞初Vを狙う的場にも、指揮官はエールを送る。「初戦は何の指示もなし。今回も何も言わないよ。本人が一番分かっているだろうからね。納得のいく競馬をしてほしい」。勢いに乗る人馬で、勲章をつかみ取ってみせる。
ミュゼスルタンは美浦坂路を軽く流したあとに美浦芝へ登場。軽やかな伸び脚を披露し、先行する
クリスクリングル(4歳障害オープン)ときれいに併入した。5F66秒6-37秒8-12秒0。鞍上の柴田善が「終始
リラックスして走っていた」と笑顔を見せれば、大江原師も「前走後はこのレースを目標に乗り込んだ。状態は万全」と胸を張った。
提供:デイリースポーツ