マーティンボロは一頓挫明けの
小倉記念で2着に好走。これには友道師も「(前走時の)1週前追いの動きは良くなかったが、何とか調子が上向いてきたところで使えた。道悪のなか、よく頑張ってくれたと思う」と愛馬の労をねぎらう。「サマー2000シリーズのチャンスが残っているし、今回も期待したい」と今回は力の入る一戦だ。1週前追い切りは川須を背に栗東CWで6F81秒5-12秒5(一杯)。スムーズな
ギアチェンジで、スピード感は前走以上。馬体の張りも良く、充実ぶりがうかがえる。春には重賞初Vを成し遂げ、本格化気配を感じさせる遅咲きのディープ産駒。飛躍の秋を前に足がかりをつかむ。
函館記念で3着の
ステラウインド。地道に
ステップアップを図り、ようやく重賞でも戦える実力をつけてきた。「新潟は上がりが速い傾向。どこまで速い脚を使えるかだけど、コース的には今回の方が向いている」と尾関師。東京で3勝を挙げているように、左回りは得意。ハンデも前走と同じ54キロなら、今回も勝ち負けは必至だ。そして、美浦Wの1週前追い切りでは蛯名を背に余力十分の手応えで併走馬を圧倒。6F84秒1-12秒5(馬なり)のタイムで軽快な脚さばきを披露した。「1週前の追い切りは気持ちを乗せる意味でしっかりと負荷をかけて追ったが、とてもいい動きだった」。“夏は格よりも勢い”-目下の充実ぶりを武器に、初の重賞タイトルをつかみ取る。
提供:デイリースポーツ