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クラレントが夏のマイル王に、橋口師「たいしたもの」/京成杯AH

デイリースポーツ
  • 2014年09月15日(月) 12時00分
 サマーマイルシリーズ最終戦「第59回京成杯AH・GIII」(芝1600m)は14日、新潟11Rに15頭((13)ゴールデンナンバーは競走除外)で争われ、2番人気のクラレント(栗東・橋口)が、1分33秒3のタイムで関屋記念に続き重賞を連勝。サマーマイル王者の座を手に入れた。道中は2番手で折り合うと手応え十分のまま4コーナーへ。各馬が荒れた内を避けて横に広がった最後の直線。馬場の真ん中から力強く抜け出すと後続の追撃を3/4馬身差抑えてゴール板を駆け抜けた。2着は後方から末脚を伸ばした8番人気のブレイズアトレイル、さらに、首差の3着には9番人気のミトラが入線。なお、1番人気のサトノギャラントは直線で1頭だけ内ラチに進路を取ったが、ゴール前の伸びを欠き5着に終わった。

 田辺にとっても初のサマージョッキーズシリーズの優勝が懸かった大一番。前日の新潟10Rで落馬負傷し、「今朝になってすごく首が痛くなったし、もうろうとしてました」。痛み止めを飲み、左肘には大きなばんそうこう。だが、千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。痛みを忘れるほどに追って、追って、追いまくった。

 阪神競馬場でレースを見守った橋口師も「攻め馬の時計が平凡だったし、(関屋記念から)1キロ増の斤量も心配でした。それでも結果を出すのだからたいしたもの」と、ダイワメジャーウオッカに並ぶ史上最多タイのJRAマイル重賞5勝目を挙げた愛馬を称賛した。

 パートナーはこの秋のマイル路線の主役に浮上。自身はワールドスーパージョッキーズシリーズ(11月29、30日・東京)の切符を獲得。田辺は「この夏は勝ち鞍は少なかったけど、大きいところで勝てましたね」と笑顔で結んだ。そろってタイトルを手にした名コンビが、秋競馬でのさらなる飛躍を狙う。

提供:デイリースポーツ

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