樫の女王
ヌーヴォレコルトが万全の状態で始動戦を迎える。「“恥ずかしくないレースを!”とオーナーにも言われていますし、何と言っても
オークス馬ですから。
凱旋門賞に出走する(同世代の)
ハープスターが注目されていますが、こちらも自信を持って秋初戦に出走できます」と斎藤師は言い切った。
最終追い切りは美浦Wで単走。最後まで馬なりだったが、5F68秒2-40秒1-12秒6に「全て予定通り。時計もぴったり」とトレーナーは納得した様子でうなずく。11日の1週前追いには主戦の岩田が駆けつけ、長めから一杯に追い切っており、既に体は細すぎるぐらいに仕上がっている。「あとは阪神競馬場への輸送をするだけ」と早くもレースを待ち切れない口ぶりだ。
レース後はそのまま栗東に滞在して
秋華賞(10月19日・京都、芝2000m)を目指す。帯同馬は僚馬の異父妹
ヴェールデローザ(牝2歳=岩田とのコンビで13日京都4Rでデビュー予定)を予定。「春よりも落ち着きが出てきたが、姉妹が一緒にいればメンタルな面でも心配はいらないでしょう」と精神面のケアも怠らない。
ラスト1冠での
ハープスターとの再戦はならなかったが、その分2冠達成の可能性はグッと高まった。「今回も強いメンバーはそろっていますが、僕は強気な方なので獲れるものは全て獲りたい。どんな展開になっても大丈夫。しっかり結果を求めたい」。自信たっぷりの指揮官は、秋もどん欲にタイトルを獲りに行く構えだ。
提供:デイリースポーツ