グレーの馬体に緩みは見られない。
アドマイヤビジンが心地良い登坂を決めた。前半2Fを15秒3-14秒0とゆったり流し、そこから一気にギアを
チェンジ。後半2Fは12秒4-12秒3を記録し、4F全体を54秒0でまとめ上げた。この馬の生命線とも言える瞬発力に磨きをかけた形だ。
「いい動きをしてくれました。少し右にもたれる面を見せましたが、それも実戦に行けば修正できる範囲内」と梅田智師はうなずいた。前走の
NHKマイルCは10キロの馬体減も響き14着。「今回、成長分はありますが、太め感はありません」と夏場の休養で立て直しに成功した。「1800mの距離も、フワッと出て馬の後ろで…というイメージなら」。3代母の
ミヤマポピーは88年秋、3歳牝馬限定GIだった
エリザベス女王杯をV。
秋華賞の権利獲りへ、晩成の血が背中を押すか。
提供:デイリースポーツ