台風の影響が心配された今週の調教スケジュールだが、昨夜から今朝にかけて少量の雨があっただけで、その後の雨もほんの僅かに時折ポツリポツリといった状況だった栗東トレーニングセンター。
秋の気配が日に日に濃くなってきて調教開始時点の気温は19度。雨の影響を受けることなく通常どおりのトレーニングが行われた。
ダービーは直前になって出走を取り消すという不運にみまわれた
ウインフルブルームは坂路調教が一段落して馬場整備直後の第2グループでの調整。楽な感じでコースを駆け上った。
調教後の関係者のインタビュー内容は以下のとおり。
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ウインフルブルーム(
宮本博調教師)
◎今朝の坂路での調整はどうでしたか?
先週の調教はCコースで速いタイムで追いました。ダービーへの出走を取り消した後、初めての長めの調整ということで先週はしまいの脚がバタバタになってしまいました。それで今週はこの馬本来の調教の形に戻して坂路で行いました。今週の時計は(800メートルを)54.5秒、(600メートルを)39.0秒、(400メートルを)24.9秒、(200メートルを)12.4秒と、指示したとおりのしまい重視の調整になりました。
◎
皐月賞から5ヶ月ぶりの出走になりますが、成長を感じる点はありますか?
ダービーを出走取り消しの後、ちょっとして牧場に馬を見に行ったのですが、馬が
リラックスしてとてもいい感じでした。それから今回レースに向かうに当たって牧場では510キロぐらい馬体重があったのが2回の輸送で30キロぐらい減ってしまいました。今回はそこからの始まりとなりました。
◎そこから徐々に立て直して来た形ですか?
来た時は484キロで今日の計量で494キロなので、トレーニングしながら徐々に体を戻してくれて、本来の
ウインフルブルームの形になって来たかなと思っています。
◎この馬には先行できる強みがあるかと思いますが?
しぶとい馬だと思います。
◎休み明けで期待と不安が両方あるとは思いますが?
そうですね。両方ありますね。不安はまず2400メートルという初めての距離を走ること、そして出走取り消し明けということですね。
◎今回はどんなレースになりそうですか?
もうこの馬のペース、形でレースをしてくれたらなと思います。
(取材:佐藤泉)
ラジオNIKKEI