本格化を告げる数字が、モニターに映し出された。
小倉記念Vで上げ潮ムードに乗る
サトノノブレスが、栗東坂路でラスト1F11秒8という驚異的な時計をマーク。自身初めて12秒を切り、好調ぶりをアピールした。
リグヴェーダ(4歳1000万下)を追走して、余裕の手応えで併入。全体時計も4F53秒0(3F38秒6)と申し分なく、馬体の張りや追われてからの鋭さも文句なしだ。「いい動きでしたね。しまいの反応も良かった。しまい11秒台で動けていたし、切れが出てきたんじゃないかな」と騎乗した和田は舌を巻く。池江師も「動きは良かったし、切れが出てきたね」と歯切れよく、同じコメントを並べた。
前走の
小倉記念は今までにない勝ちっぷりだった。早めに自ら進出して、(その後を
新潟記念を制し、サマー2000チャンプとなった)
マーティンボロを完封してみせた。
菊花賞で2着に好走したように、3歳時から活躍した一方で、勝ちみに遅い面があったが、4歳の秋を迎えて足りなかった決定力も備わってきた。
「全体的にボリュームが出て、厚みが増してきた」と指揮官が成長を口にすれば、和田も「前のことは乗っていないから分からないけど、いい時期に入ってきていると思う。前走は荒れた馬場でも走ってくれたし、大きく崩れる馬ではない。結果を残して、この後もトントンと行ってくれれば…」とGIも視野に入れる。まずは重賞連勝を飾り、秋の古馬王道路線へ殴り込みをかける。
提供:デイリースポーツ