正攻法の競馬で勝利。「第60回
オールカマー・GII」(芝2200m)は28日、新潟11Rに18頭で争われ、2番人気の
マイネルラクリマ(美浦・上原)が快勝。2分12秒2のタイムで重賞3勝目をマークした。道中は2番手を追走。手応え十分に直線に向くと、残り200m過ぎに抜け出し、そのまま押し切った。半馬身差の2着は内から迫った7番人気の
ラキシス。さらに頭差の3着争いは接戦となったが、12番人気の
クリールカイザーが制した。なお、1番人気の
サトノノブレスは勝負どころから反応が悪く、16着に終わった。
「素直で乗りやすい馬。力強さも感じた。リズム良く行けて強い競馬ができました」と戸崎圭。初コンビだったが、与えられたチャンスをしっかりとモノにした。
今週は土曜3勝、日曜4勝の荒稼ぎで初の全国リーディングへ独走態勢に入った。「たくさんいい馬に乗せていただいているおかげです」と謙虚に話したが、上原師は「ジョッキーが新潟を良く分かっているから」とこの日の勝因の一つに挙げたように、「勝てる騎手」に厩舎関係者の信頼は厚い。
5月の香港遠征から帰国後はGIII戦で(2)(3)着。そして初のGII制覇となった
ラクリマ。ここへきてグンと地力もつけてきた印象だ。これで
天皇賞・秋(11月2日・東京、芝2000m)の優先出走権をゲットした。「視野に入っているが、まず(馬の状態やオーナーと)相談してから」とトレーナーは明言を避けたが、しっかりと手応えはつかんだはず。「これからもいいパフォーマンスを見せてくれると思う」とは戸崎圭。府中の大舞台へ夢をつなげて、笑顔で締めくくった。
提供:デイリースポーツ