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須貝師「凱旋門ぶっつけは勝てない? 歴史は変わるもの」

  • 2014年09月29日(月) 16時30分
 凱旋門賞に向けてフランス・シャンティに滞在中のゴールドシップジャスタウェイ(ともに牡5、栗東・須貝厩舎)の2頭はひじょうに順調に調整が進められている。この意欲的なチャレンジの裏には、力強い大和魂があった。

「チャンスがある馬はどんどん海外に出たほうがいいと思う。日本の競馬を絶やさないためにも、海外で結果を出し、日本の血統を生かさなければいけない。調教師はそういう役目のある職業だと思っているからね。“日本の馬は素晴らしいぞ”という意識を海外の人にも持ってもらいたいからね」

 ジャスタウェイがここまでの成績を残せた理由は、“我慢”にあるという。
「使いたいレースはもっとあったけれど、調子の悪いときは走らせなかったことかな。この馬は調子のいいときと悪いときがハッキリしているし、状態の良し悪しを歩様などに明白に出す馬だから。目先のものではなく、大事にしたことで成長を促せたと思う。3歳時はそういうことが多かったけど、4歳秋は安定していた。今回も安田記念のあとに宝塚記念という考えもあったけれど、それだけ使って凱旋門賞に向かうのは無理だと判断した」

 ゴールドシップは“怒り”のぶつける先がポイントだという。
ゴールドシップの場合、能力云々より内面的なものを重視してやらなければいけない。本当に賢い馬なのでね。怒りをへんなところに出さずに、レースで引き出すというのが大切。そのあたりを横山典騎手がうまく理解してくれている。宝塚記念は素晴らしいレースだったと思うし、札幌記念だって負けたけれど強い競馬をしてると思うしね。距離が今度は得意な2400になるのもいい」

 凱旋門賞をぶっつけで勝った馬はいないといわれているが? という記者の問いには、即、一蹴した。
「データも大切なものだとは思うけども。宝塚記念を2連覇した馬がいない、というのと一緒。歴史は変わるものや」(取材・文・花岡貴子)

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