ハクサンムーンは休み明けで馬体に余裕のあった
セントウルSで2着に踏ん張り、改めて地力上位を証明。これまで(3)(2)(5)着と苦杯をなめてきた短距離GI制覇へ、王手をかけた。「1回使って、動きは軽くなっている。前走も先行馬が総崩れのなか、よく粘っていたし、始動戦としては十分」と西園師。1週前追い切りは栗東坂路でシャープな動きを披露し、4F58秒0-12秒2(馬なり)。手綱を緩めると反応良くギアを上げたように、気負いもなく好調をキープしている。「戸崎(圭)も1回乗って感触はつかんでくれたと思うので期待したいね」。先週は重賞勝ちを含め土日で7勝の大活躍。目下、リーディング首位をひた走る鞍上の手腕にも注目が集まる。
6F戦で鮮やかに復活を遂げた一昨年の2歳女王
ローブティサージュ。「千二では気分良くレースができている」と野本厩務員も愛馬の復調に満足げな表情を見せる。帰厩して日が浅く、テンションを考慮して1週前に目立った時計を出さないのは予定通り。「放牧に出して疲れは抜けたし体も戻った」と仕上げに抜かりはない。「今週の調教と輸送でどこまで体が維持できるかでしょう。それに北海道は滞在が合っていたので、いかに落ち着いて臨めるか」。久々の長距離輸送が鍵になるが、平常心さえ保てれば、最良の結果がついてくるはずだ。
提供:デイリースポーツ