快挙に挑む。不良馬場で行われた
高松宮記念を3馬身差で圧勝。
ロードカナロアの引退で空位となった電撃王の座をこの春、見事に射止めたのは
コパノリチャードだった。史上5頭目の春秋ス
プリントGI連覇がかかる一戦に「力があれば(連覇は)可能だと思う。どれだけ走れるのか楽しみにしています」と宮師は期待を寄せる。
中間は決して順風満帆でない。
京王杯SCで7着に敗れ、筋肉痛で予定していた
函館スプリントSを自重。今回は中140日でのぶっつけ本番となる。1週前は浜中が騎乗して栗東坂路で追い切られたが、僚馬
マイネルアイザック(5歳1600万下)に2馬身の後れを取った。
周囲からは不安の声も漏れるが「息遣いは休み明け(のもの)かもしれないが、時計(4F51秒4-13秒6)は出ている。相手が動いたね」と、師は意に介さない。ハードトレの効果は早速、動きに表れる。追い切りから2日後の金曜朝、気合十分に坂路を駆け上がる姿に「良くなった」と納得の笑みを浮かべた。
「休み明けだが、気性的には詰めて使うよりはプラスではないかな」と担当の岡田助手も前を向く。小細工はいらない。自慢のスピードで、越後路での頂上決戦を勝ち切ってみせる。
提供:デイリースポーツ