スマートレイアーは2か月半ぶりの実戦となることを感じさせない力強いフットワークで、栗東坂路で4F52秒9-38秒2-12秒5を記録。
ラヴァズアゲイン(5歳500万下)と併入した。「動きは悪くなかった。順調にきている」と
大久保龍師も満足顔で話す。
ここ2週の追い切りは、ラスト2Fが秀逸だ。2週前が24秒0-11秒9なら、1週前が23秒8-11秒7。実戦さながらの切れを披露している。トレーナーは「前走(
クイーンS3着)は札幌滞在で思うような調整ができなかった。コース調教しかできないので、ナーバスになって加減しながらだった」と振り返る。だが“庭”とする坂路なら手加減は無用。描いた通りに仕上げられるというわけだ。
昨年の
秋華賞2着の実績から地力は上位だが、
ヴィクトリアマイルで8着に敗れたようにもろさも同居する。「輸送して競馬場に着くと構えるようなところがあるので、慣れてほしい」と指揮官は課題を口にし、秋の飛躍を期待した。狙うGIは
エリザベス女王杯(11月16日・京都、芝2200m)か、
マイルCS(11月23日・京都、芝1600m)か。「ここで見極めたい。方向性を定められれば」。勝利はもちろんのこと、内容も問われる一戦となる。
朝一番の栗東坂路を単走で、
オツウは4F54秒4-39秒6-12秒4と末脚を伸ばした。「いい動きだったし、状態もいい」と須貝師はうなずく。格上挑戦となった前走の
クイーンSは11着に敗れたが「(前に)行き過ぎた。あれでは止まるのも仕方がない」と展開を敗因に求める。再度の格上挑戦にも「力をつけており、輸送も心配はない。コースも変わるのでうまくいけば」と期待を込めた。
提供:デイリースポーツ