熱のこもった併せ馬で態勢を整えてきた。
オメガハートロックは美浦Wで、
府中牝馬Sに出走予定の
レイカーラ(5歳オープン)とスパーリング。直線でビッシリ馬体を並べながら駆け抜け、5F68秒5-39秒4-12秒5の時計をマークした。
1馬身遅れたが、騎乗した
ベリーの感触は上々だ。「追い抜こうとする時の瞬発力、加速力は良かった。間隔が9か月あいているなりにいい」と、骨折によるブランクを思えば及第点との
ジャッジを下す。前走の
フェアリーS出走時には自身も来日しており、ライブでレースを観戦。「素質はある」と、抱くイメージは悪くない。
初距離に初輸送、そして長期休養明け。常識的には厳しい条件でも、2戦2勝と底を見せていないこともまた事実だ。「まだピリッとしない部分はあるけど、悪い時の頭が浮く面はなかった。以前のように痛いところもない」と橋本助手は成長力に望みを託す。春の時点では牝馬クラシック候補と目されていた一頭。間に合ったラスト1冠に、思いをぶつける。
提供:デイリースポーツ