紫苑Sを制した
レーヴデトワールが、栗東CWで最終リハ。さすが良血馬と思わせる鋭い動きを披露し、万全の仕上がりをアピールした。
単走でしまい重点にきれいな後傾ラップを刻むと、ラスト1Fで肩ムチ一発。スムーズにギアを上げ、力強いフットワークでゴール板を通過した。6F86秒1-40秒6-12秒2に、松田博師は「ひと夏越して体がだいぶしっかりしてきた。カイバも食べているので、きょうもしっかりと追い切れた。動きに力強さが出て来たのがひと目で分かる」と満足そうにうなずいた。
主戦の川田は秋初戦について「ああいう(不良)馬場でもしっかりと伸びてくれた。最後まで本当にいい脚を使ってくれた」と勝ちっぷりを高く評価する。
一方で不安な面もある。気難しさがあり、春は鞍上の期待を裏切るケースが多かった。「(自分から)進むときと進まないときがある。今回もゲートを出てからどういう反応をするか。秋初戦のように、安定して走ってくれればいいですね」。集中力を持続させ、最後の一冠をつかんでみせる。
戦闘モードだ。
ブランネージュは秋山を背に栗東DPを単走で6F85秒0-39秒8-11秒9。引っ張りきれないほどの手応えで直線を向くと、手綱を緩めただけで軽快に伸びた。鞍上は「気持ちが入り過ぎるのが嫌だったし、刺激を与えないように追い切った。1回使って馬がやる気になっている」と好感触。藤岡師も「先週の時点で馬はできているし、これで十分。状態は上がっている」と納得の表情だった。
提供:デイリースポーツ