2歳女王のプライドにかけてもこのまま黙って引き下がるわけにはいかない。福永を背にした
レッドリヴェールが栗東坂路で反撃を感じさせるのに十分な動きを披露した。
ラインハート(3歳1000万下)と併走追い。ラスト1Fの動きに重苦しさが残っていた
ローズS時の追い切りとは違い、最後までスピードは衰えない。4F55秒1-39秒8-12秒4を計時し、パートナーに1馬身半先着した。
「馬場状態の悪い時間帯でしたが、残り1Fの反応が良く、理想の追い切りができました」と福永はきっぱりと言う。
前哨戦の
ローズSでは6着に敗れた。須貝師は「(走るのを)やめている感じでした。もう少し競馬でイライラさせた方がいい」と分析。福永は「外めをスムーズに運ぶとかえって集中できない。今度は窮屈でも闘争心を駆り立てる競馬をさせたい。前が詰まるかもしれないけど、攻めのレースをする」と言い放つ。
秋華賞の舞台はごちゃつきやすい京都内回りの2000m。それを承知で勝負に打って出る。吉と出るか凶と出るか。
レッドリヴェールが復権をかけてイチかバチかの競馬を仕掛ける。
ローズS2着の
タガノエトワールは栗東CWで3頭併せを敢行。2歳新馬の
サダムエルドラドと
アーミーバローズを追走し、直線は2頭の間をこじ開けて鋭い伸びを披露した。一瞬のうちに僚馬を突き放し、6F85秒0-39秒8-11秒9をマーク。松田博師は「秋3走目。レース間隔もそう開いていないし、時計的にはこれで十分。動きは良かった」と内容に満足げだった。
提供:デイリースポーツ