10月18日(日)に東京競馬場で行われる
府中牝馬S(GII・芝1800m)に出走する美浦所属各馬について、関係者に話を聞いた。
ホエールキャプチャ(牝6・美浦・
田中清隆厩舎)について、
蛯名正義騎手。
「前走の
札幌記念(GII・芝2000m・3着)はこの馬なりに頑張ってくれました。去年このレースを勝った時の状態が良かったので、それに比べるとちょっとという感じはしますけど、前走よりも良くなってきた感じはします。去年勝ったようにこの条件は良いのですが、年齢的にも上積みがあるというより、状態をキープしているという感じです。能力はありますから、若い馬相手に現在の感じでどこまでやれるかですね」
アイスフォーリス(牝5・美浦・
相沢郁厩舎)について、相沢調教師。
「少し重かったので、今週(10/16)は単走でしたが、しっかり負荷をかけてやりました。動きは良かったですよ。
オークス(GI・芝2400m)で3着に来ていますし、東京コースは問題ありません。良い脚を使える馬ですが、あまり後ろの位置からだと難しいかなと考えています。今回は状態も良いですし、好レースができると思っているんですよね。この馬が3着になった
オークスは、勝ち馬が
ジェンティルドンナで、2着の
ヴィルシーナもGI馬を勝ちましたし、4着の
アイムユアーズも重賞勝ちがあるようにレベルが高かったですよね。それを考えるとこの馬も重賞を勝っていなければおかしいし、引退までに何とか勲章を1つ獲らせてあげたいんですよ。ただ道悪はダメなので、良馬場が条件ですけどね」
スイートサルサ(牝4・美浦・
菊川正達厩舎)について、
田中勝春騎手。
「先週しっかりと追い切っていますので、今週(10/15)は終いだけサラッとやりました。変わらず調整ができましたし、具合も良いですね。ゲートでの駐立があまり良くないので、前走(長岡S・3歳以上1600万下・芝1600m・13着)はタイミングが合わずにスタートが上手くいきませんでした。今回もスタートが鍵となるでしょう。距離の1800mは問題ないですし、力を出し切ることができればそれなりのレースができると思います」
レイカーラ(牝5・美浦・
堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「
ヴィクトリアM(GI・芝1600m・17着)の敗因ははっきりしませんが、力を出し切れていなかったですし、コンスタントに使ってきた疲れもあったのかもしれません。レース後は放牧に出してリフレッシュしましたので、体もフックラしてきました。今週(10/15)の調教も良かったですし、走れる態勢にはなっています。東京コースも向いていますし、1800mは若干微妙な感じもしますが、この距離でも走れていますので大丈夫だと思います」
アミカブルナンバー(牝5・美浦・鈴木康弘厩舎)について、鈴木調教師。
「今週(10/15)は予定通りに追い切りでは走りましたが、元々稽古駈けするタイプですからね。近走は位置取りが後ろ過ぎて勝ち切れませんでしたが、終いは良い脚を使っています。今は折り合いもつくでしょうし、これまでより前めの位置で競馬をすることになると思います」
ウイングドウィール(牝5・美浦・
宗像義忠厩舎)について、
伊藤工真騎手。
「前走の
京成杯オータムH(GIII・芝1600m・13着)はスローペースの競馬ということもあり、あの馬の脚は使っていましたが、前も止まらずあの着順になってしまいました。今週(10/16)は坂路での追い切りに乗りましたが、トモの踏ん張りがしっかりしてきて、前走よりも状態の良さを感じました。年齢的には大きな上積みは感じませんが、状態はこの馬なりに上がってきていると思います。距離の1800mも問題ないでしょう」(取材:佐々木祥恵)