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ディアデラマドレが差し切り、角居師「娘でリベンジできれば」/府中牝馬S

デイリースポーツ
  • 2014年10月19日(日) 12時00分
 自慢の決め手が広い府中でフルに生きた。「第62回府中牝馬S・GII」(芝1800m)は18日、東京11Rに13頭で争われ、4番人気のディアデラマドレ(栗東・角居)が、1分45秒7の勝ちタイムで6月のマーメイドSに続く重賞2勝目を挙げた。前半5Fが59秒2と平均的な流れのなか、道中は後方2番手で末脚を温存。勝負どころをうまくさばいて直線に向くと、前方はきれいに開けたVロード。残り100mからは最後方から追い込んだ1番人気のスマートレイアー(2着)との一騎討ちになったが、半馬身差で振り切りゴールへ飛び込んだ。さらに3/4差馬身の3着には先行した2番人気のホエールキャプチャが入った。

「リズム良く運ぼうと思っていました。このレベルの高いメンバーを相手に、豪快な差し切りを見せてくれましたね」と藤岡康は笑みを浮かべる。後方2番手から繰り出した上がり3Fはメンバー最速タイの33秒2。GIの常連がそろった一戦で、自慢の決め手が全開した。

「東京1800mでいい競馬。これでどちらも狙えますね」と、角居師は選択肢の広がる勝利に満足げ。次戦は優先出走権を得たエリザベス女王杯(11月16日・京都、芝2200m)か、マイルCS(11月23日・京都、芝1600m)の両にらみだが、「京都2200mの高速決着にも対応できます」と、昨年は条件馬の身で挑んだ最強牝馬決定戦が有力だ。

 重賞3勝の母ディアデラノビアはこのレースで06年3着、07年4着。その借りは返したが、本当の戦いは始まったばかりだ。最終目標は、母が3着3回と涙をのんできたGIの奪取。「娘でリベンジできれば」とトレーナーが言えば、藤岡康も「去年(9着)はうまく乗れなかった」と意気込む。陣営の強い思いを乗せて、いざ2度目の大舞台に挑む。

提供:デイリースポーツ

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