20日、
秋華賞を制した
ショウナンパンドラ(牝3、高野厩舎)はいつもどおり栗東トレセンの馬房で過ごした。
ファビラスラフインの持つレコードを塗り替えるレコード決着。脚元への負担が心配されるが、吉田助手は「大丈夫です。状態はいつもと変わらないです。カイバも食べています」と話した。
レース時、吉田助手はゲートについていったためにターフビジョンの近くで見ていたそうだ。
「勝ったというのはわかりましたが、近すぎてあまり見えなかったです」
ショウナンパンドラはかねてから厩舎の期待馬だったが、春は勝ち星に恵まれなかった。権利をとるために関東への遠征が続いたり、良馬場希望にも関わらず道悪に泣かされたこともあった。
「春はまだ体質的に弱いところもあったこともあり、いいリズムがつくれませんでした。でも、今回はローテーションも状態もレースもすべてがうまくいきました」
今後については未定だが、吉田助手「まだまだ良くなると思います」とさらなる活躍に期待を寄せた。
ちなみに、吉田助手の父である吉田弘行助手は第1回
秋華賞を制した
ファビラスラフインを手がけた。
「あのときは競馬場に応援に行きました。当時は11歳。GIの価値すら、よくわかっていなかった。まさか、18年後にGIを、しかも父のてがけた馬のレコードを塗り替えて勝つとは(笑)」と驚きつつも嬉しそうな表情で語った。(取材・写真:花岡貴子)