神戸新聞杯で2着の
サウンズオブアース。「もともと走るのは分かっていたが、春の段階では馬が緩かった。ダービーの時点ではお釣りもなかったからね」と藤岡師が言うように、激戦の疲れが取れて、リフレッシュした効果はてきめん。ダービー馬に頭差まで食い下がり、改めて能力の高さを証明した。栗東坂路の1週前追い切りは4F55秒1-12秒5(仕掛け)。力強い脚さばきで1馬身半先着を決めた。久々で好走した反動はなく、好調を保っている。「1週前の動きは良かった。状態は前走よりもさらに上がっている。血統的に距離も大丈夫」。叩いた上積みに加え、鞍上には蛯名を配す念の入れよう。目下の出来の良さをもってすれば、逆転も決して夢ではない。
トーホウジャッカルは7月の未勝利勝ちを皮切りに、トントン拍子で
菊花賞の出走権利をゲット。さらなる距離延長にも、「前走の2400mの競馬を見る限り、大丈夫じゃないかな」と谷師に不安の色はない。1週前追い切りは、栗東坂路でテンから意欲的に運んで4F51秒7-13秒1(一杯)と好時計をマーク。ラストもしっかりと伸びて好調をアピールした。「中間は順調にきている。当週の追い切りは結構、一杯にやろうと思っている。その方が落ち着きが出るタイプだしね」。夏場からコンスタントに使われながらも、ビシビシと追われているのは好感。昇竜のごとき勢いで下克上を成し遂げる。
提供:デイリースポーツ