4月27日の東京10Rで落馬し、頸椎骨折の重傷を負って休養中だった後藤浩輝騎手が、10月21日(火)に事故以来初めて調教に騎乗。翌22日(水)には追い切りにも騎乗した同騎手に話を聞いた。
「乗りながら、やはり僕はうまいなと思いました(笑)。でも騎乗しているVTRや写真を後で見たら、まだまだかなと感じるかもしれないですし、自分ではできていると思っていた感覚とのギャップを埋めながらやっていこうと思います。昨日、今日と自分の中では思い出深い馬に乗れたのは嬉しかったですね。追い切りに跨れたということよりも、またそういう馬たちと再会ができる…競馬は良いなと改めて思いました」と、久々に跨った馬たちの背中の感触を噛みしめているようだった。
騎乗した思い出深い馬の中には、前回の負傷から復帰後に初勝利を挙げた
シンボリエンパイア(牡5・美浦・
藤沢和雄厩舎)や、関東に転厩してきた
シゲルスダチ(牡5・美浦・伊藤正徳厩舎)もいる。
「当初は
シゲルスダチには乗る予定はなかったんです。でも厩舎周りの運動に、昨日(10/21)、たまたま乗せていただきました。以前はヤンチャで人に噛みついてくるようなところもあったのですが、随分大人しくなりましたね」(後藤騎手)
そしてこの日「11月22日、良い府中の日(笑)に復帰します」と、復帰の日付も明言。ちょうど1か月後には、後藤騎手の雄姿が競馬場で再び見られることになった。(取材・写真:佐々木祥恵)