11月2日(日)に東京競馬場で行われる第150回天皇賞(GI・芝2000m)に出走する
デニムアンドルビー(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)について、追い切り後共同会見での角居調教師のコメントは以下の通り。
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デニムアンドルビーについて角居勝彦調教師
「(春シーズンを振り返って)普段厩舎にいる時には精神的におとなしい馬なんですが、ちょっと飼い葉食いが細いということで、胃潰瘍予防の薬をあげながらの調整をしていました。牧場へ帰して検査をしたら、潰瘍がちょっと大きく出ていたということで、その状態で競馬をしていたということが分かりました。おとなしくて、表に苦しいところを出さないで競馬をしてくれていたので、結果が出ないのは何故なんだろうと思いつつ馬を作っていた感じだったのですが。
休養を経て、牧場では500キロ近いところまで馬体が増えました。内面的なところは随分良くなってきましたね。あとはどう仕上げていくかですが、どのくらいがベストの体重なのかまだちょっと読み切れていないところはあります。
ずっとコンスタントに3頭併せで調教はしていますが、やはり実戦の間隔が開いているのでジョッキーに乗ってもらって、感覚を確かめてもらいながらやってきました。秋初戦ですし、手応えを確かめながらですが、浜中騎手も先週よりも今週のほうが良かったと言ってくれましたし、順調に調整できていると思います。
(―去年の秋は
ジャパンカップで
ジェンティルドンナと僅差の2着でしたが)あの時も
エリザベス女王杯から短い間隔でどうかなと思いましたが、やはり実力があるなと。今は馬のボリュームも増していますし、当時のキリキリした感じとはちょっと違いますね。成長分もあると思うので、あの当時との比較はしにくいのですが。
脚質的にも、東京は合っていると思います。可愛い女の子で実力も備えていながら、もうひとつ花を咲かせてあげられていないので、何とかこの秋はみんなに喜んでもらえるような競馬をしたいですね」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI