11月1日(土)に東京競馬場で行われる2歳牝馬の重賞、
アルテミスS(GIII・芝1600m)、京都競馬場で行われる
スワンS(GII・芝1400m)に出走する美浦所属各馬について、関係者に取材した。
・
アルテミスSスマートプラネット(牝2・美浦・
和田雄二厩舎)について、和田調教師。
「前走の
サフラン賞(2歳500万下・芝1400m・1着)は、直線で一瞬フワッとしたようですが、最後はもうひと脚使って伸びてくれました。ゲートでイライラするところもあるのですが、前走はゲートもスムーズでしたね。前走後は、短期間ですが放牧に出しました。トレセンにいるとどうしてもピリピリしてしまいますので、レースを使った後は放牧に出した方が落ち着きが出るようです。今週の坂路は時計がかかっていましたが、追い切りの雰囲気は良かったですし、状態も良いと思います。重賞となると壁は厚いですが、2歳馬にしてはしっかりしていますし、夏から順調に使われて2勝している経験を生かしてどこまでやれるかですね」
トーセンラーク(牝2・美浦・菅原泰夫厩舎)について、菅原調教師。
「前走の
クローバー賞(2歳OP・芝1500m)はトモの疲れがあった状態でしたが、それで勝てたのは収穫でした。その後、北海道で1か月ほど放牧に出して、9月13日に美浦に戻ってきました。先週のアイビーSにも登録して使える状態でしたが、ここまで待ちました。順調に調整できていますし、トモも良くなっています。今週(10/29)の追い切りは
吉田隼人騎手が乗りましたが、動きも良かったですよ。未勝利を勝った時には終いを生かす競馬で、前走はスピードを生かす競馬をしてくれたように、色々な競馬ができそうですし、どんな走りをしてくれるか楽しみです」
テンダリーヴォイス(牝2・美浦・
萩原清厩舎)について、萩原調教師。
「さほど大きな変化もなく、前走のアスター賞(2歳500万下・芝1600m・2着)後も順調に来ています。追い切りの動きも悪くありませんでした。前走は良馬場でしたが、直前の雨で馬場が悪くなって、ジョッキーの話では最後はのめっていたので、できれば良馬場でやりたいですね。馬体重は前回と同じくらいでしょう。この馬の力を信じて重賞に挑戦してみますので、良い結果を期待したいです」
・
スワンS※
ガルボは
スワンSを回避しました。
ガルボ(牡7・美浦・
清水英克厩舎)について、菊地調教助手。
「前走の
スプリンターズS(GI・芝1200m・16着)は雨の影響もあって、この馬には馬場が合わなかったですし、流れに乗れずに力を出しきれないで終わっていまいました。レース後はここを目標に調整しました。現状では右回りの方が良いと思いますし、右回りのウッドチップコースで追い切りました。動きも悪くはないですし、状態良く臨めると思います。京都の1400mは合っていますし、スムーズな競馬ができれば良いですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)