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エピファネイアなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2014年11月20日(木) 18時00分
 この時期にしては、雨が少ない印象で、日差しは弱いものの、雨が降らないことで、ウッドチップの状態は適度に保たれている。ただ実際、追い切りの騎乗者は「馬場の表面が波打っている」と話しており、走りにくい状態だということを伝えてくれた。

 気温はかなり冷え込んできた。調教開始前は手袋がなければ、自転車に乗れないくらいに手が凍える。ただ、調教時間が進むとともに、日差しの暖かさを感じることができるので、馬にとっては適温なのかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 19日。一番時計はキャプテンシップ(栗東・森秀行厩舎)とデンコウヒノマル(栗東・坂口正則厩舎)の4F50.6秒。4F51秒台は5頭しかおらず、4F52秒台前半もあまり頭数は多くない。もともと寒くなってくると、時計が出にくくなる傾向がある坂路のウッドチップ馬場なので、毎年のことと割り切るべきかも知れない。

 19日にジャパンカップ(11月30日・東京芝2400m)の1週前追い切りを行ったジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎)もこの時期の坂路馬場に苦労するタイプ。昨年と全く同じローテーション、昨年と同じR.ムーア騎手が跨っての追い切りだったが、時計は4F54.0〜3F40.0〜2F25.6〜1F12.7秒とかなり地味。しかし、この数字は昨年の1週前追い切りよりも少し速いくらい。最終追い切りも同じくらいの時計しか動かないと推測できるが、決して状態面に不安があるというわけではない。

 先週の馬場差は「+0.1秒」。51秒台の頭数から判断して、降雨こそなかったが、時計を要する馬場状態であることは間違いない。よって、19日、20日とも『+0.4秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 Cコースに限ったことではないが、今週は3日間開催で、月曜日にもレースがあるということで、追い切りは19日と20日に分散した。馬場が開場する時間帯には、一気に追い切りラッシュとなるが、それが終わると、やや閑散とした感じだった。

 19日の2回目のハローがあけた時間帯に追い切ったのが、エピファネイア(栗東・角居勝彦厩舎)。比較的、馬の混雑した状況だったが、スムーズに馬場入りしての追い切り。向正面では少し行きたがるような仕草も見せていたが、この馬らしいスピード感で3コーナー、4コーナーを周回して直線。前走時の最終追い切りでは、ゴール板直前に追われる感じだったが、今回はラスト1F標識で追われた。だからといって伸びる様子もなかったが、この追い切りが今後に繋がっていきそうな感じはある。

 先週の馬場差は「-1.2秒」。冒頭に記したように、馬場の表面が波打っているような状況で時計が出にくい様子。これは全体的な時計の出方を見ても感じられるので、今週は19日、20日とも『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場での追い切りは数頭。新馬が感触を確かめるために追い切ったという印象があるので、馬場差は、19日、20日とも『±0.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場はいつも以上に時計が出た。特にサンレイレーザー(栗東・高橋義忠厩舎)は自身の具合が良いこともあってか、6F73.5秒を余力ある状態でマーク。ただ、馬場差に関しては追い切り頭数がさほど多くなかったこともあり、いつもと同じ、19日、20日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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