11月24日(月)に東京競馬場で行われる東京スポーツ杯2歳S(GIII・芝1800m)に出走する美浦所属各馬について、関係者に取材した。
アヴニールマルシェ(牡2・美浦・
藤沢和雄厩舎)について、
藤沢和雄調教師。
「デビュー戦(芝1800・1着)は流れがゆったりしていましたが、前走の
新潟2歳S(GIII・芝1600m・2着)は、忙しい競馬で大変でした。ただ内容は良かったと思います。レース後は放牧に出て、約1か月前に帰厩しました。戻ってきてからも順調です。先週、先々週としっかりやっていますし、今週(11/20)は軽めの追い切りにしました。随分大人になって、余裕を持った調教ができました。新馬で東京の坂を上がる時も、良い格好で走ってきていますし、ゴール前のスピードも良いので、東京の1800mという条件は楽しみです」
マイネルシュバリエ(牡2・美浦・和田正道厩舎)について、
柴田大知騎手。
「今週(11/19)の追い切りは馬也でしたが、先週しっかりやっていますので問題ありません。良い状態でレースに臨めると思います。以前は体がしっかりしていないところがありましたが、レース間隔が開きましたので、芯が入ってきました。前走の
札幌2歳S(GIII・芝1800m・2着)は、まだゆるさがある状態の中、あのメンバーであの競馬ができましたし、先が非常に楽しみです。左回りも大丈夫ですし、東京も問題ないでしょう。速い時計がどうかとも思いますが、今の東京の硬い馬場もこなせるでしょう。少しテンションが高めですが、なだめながらレースまで調整していきます。レース当日、落ち着いていければ良いと思います」
ストリートキャップ(牡2・美浦・
斎藤誠厩舎)について、
斎藤誠調教師。
「今週(11/20)の追い切りはテンの入りが遅かったですけど、終いを重視した内容でしたので、遅れも許容範囲です。併せた相手(
ブラックバゴ)も未勝利とはいえ走る馬ですし、この馬自体は調子は上がっていて良い状態で出られそうです。まだ体が弱くて脚元のこともありますので、坂路でしかできませんが、いまの坂路は時計がかかっていますし、負荷もかかって良いでしょう。前走の
芙蓉S(OP・芝1800m・3着)は上がりだけの極端な競馬でしたし、度外視して良いと思います。初戦のように流れに乗って脚を使う競馬になってくれれば良いですね。試金石の一戦で、ここで結果が出ないようならクラシックではなく、別路線も考えなければと思います」
サトノクラウン(牡2・美浦・
堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「新馬戦(芝1800m・1着)は強い内容でした。スローの上がりだけというレースでしたので、タフな競馬になった時にどうかとは思いますが、それは他馬も同じことですからね。先週速い時計を出していますし、今週(11/20)はサラッとやった程度なので、併せ馬での遅れは気にしなくて良いです。初戦とコース条件が同じですし、楽しみです」
ソールインパクト(牡2・美浦・
戸田博文厩舎)について、
戸田博文調教師。
「前走(未勝利・芝1800m・1着)はジョッキーのスケジュールに合わせたので、若干急仕上げになりましたが、今回はしっかり調整しています。今週(11/20)も古馬(
レッドエンブレム)と併せて良い感じの動きをしていました。重賞実績のある馬も出てきてそのあたりがどうかと思いますが、未勝利戦でも強いところを使っていましたし、新馬戦(芝1800m・2着)の時の勝ち馬(
ミュゼスルタン)が重賞勝ちをしています。当時より馬も成長していますし、相手なりに走れますから、さほどヒケは取らないでしょう」
(取材・写真:佐々木祥恵)