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悲願のGI制覇ダノンシャーク大久保龍師「最後のチャンスと思っていた」/マイルCS

デイリースポーツ
  • 2014年11月24日(月) 12時00分
 馬体を並べて飛び込んだ。「第31回マイルCS・GI」(芝1600m)は23日、京都11Rに17頭で争われ、8番人気のダノンシャーク(栗東・大久保龍)がレースレコードを0秒3更新する1分31秒5の高速タイムでGI初制覇を飾った。2番手追走の1番人気ミッキーアイル(13着)が最内枠からハナを主張した14番人気ホウライアキコ(17着)をかわして直線の攻防へ。3番人気フィエロ(2着)が先頭に躍り出たところを中団追走のダノンシャークが内を突いて急接近。一騎打ちの末に鼻差で悲願のタイトルを手にした。なお、さらに1馬身半差の3着は3番手を運んだ9番人気グランデッツァ。連覇を狙った2番人気トーセンラーは4着だった。

 直線でフィエロが手応え良く抜け出す。岩田はその内側にあるわずかなスペースを見逃さなかった。「1頭分あるか、ないかの所。ひと脚はある馬なので。信じて追いました」。インに潜り込み、豪快なアクションで手綱をしごく。ハナづらを並べたところがゴール板だった。「微妙だと思ったけど、ターフビジョンに(自分が)映っていたので勝ったかなと」。殊勲の鞍上はホッとした表情で振り返った。

 3年連続となるマイルCS参戦だった。一昨年が6着、1番人気に支持された昨年は3着。三度目の正直で戴冠を果たした。「スカッとしました。6歳ですし、年齢的にも最後のチャンスと思っていたので。“届け、届け”と言って机を叩いてました」。07年菊花賞(アサクサキングス)以来、二度目のGI勝ちに大久保龍師は目尻を下げた。

 香港マイル(12月14日・シャティン、芝1600m)に登録済み。ただ、指揮官は「香港も選択肢にはあるけど中2週なので。様子を見てから」と話すにとどめた。ようやく手にしたマイル王の座。そう簡単には譲らない。

提供:デイリースポーツ

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