名馬の登竜門「第19回
東スポ杯2歳S・GIII」(芝1800m)は24日、東京11Rに13頭で争われ、4番人気の
サトノクラウン(美浦・堀)がデビューから2連勝を飾った。勝ちタイムは1分47秒9。首差の2着は1番人気の
アヴニールマルシェ。さらに3/4馬身差の3着には9番人気の伏兵
ソールインパクトが入った。
随所に幼さを残しながらも実戦で演じた豪快な強襲劇が、将来性の高さを物語っていた。ゲートで待たされている間に、
サトノクラウンは3度も立ち上がる。ターフビジョンにムーアの手こずる姿が大映しにされ、場内はどよめきに包まれた。
しかし、ゲートがあいてからは従順そのもの。後方追走から直線で馬群に突っ込むと、ゴール寸前、
アヴニールマルシェを測ったように首差で差し切った。「ゲートに入る前や出たあとは
リラックスしていた。長く待っているのが嫌で、ただ(ゲートを)出たくてやっているのだろう」と鞍上は振り返る。「(10月25日に東京で)新馬を勝って、すぐに重賞勝ちというのはなかなかできないこと。将来が楽しみ。距離も延びれば延びるほどいいだろう」と、強さをたたえるとともに来年のクラシック戦線への飛躍を思い描いた。
提供:デイリースポーツ