デビュー2戦2勝の
ティルナノーグが、主戦・
武豊を背に栗東坂路で満点の動きを披露した。前日からの雨で相当に馬場は重かったが、4F53秒7-39秒3-12秒7と切れのある末脚で登坂。併せた
オヤマタイザン(2歳新馬)を0秒7突き放した。
「いい動きだった。先週も良かったから、順調じゃないかな。スピードに乗った時は
キズナっぽい走りをするね。この前のレースもそんな感じだった」と
武豊は先輩ダービー馬(13年)の名を口にした。
キズナと
ティルナノーグ。厩舎こそ違えど、同じ生産者(ノースヒルズ)、同じ
ディープインパクト産駒。さらにデビュー2連勝を飾り、クラシック候補に名乗り出たという軌跡も同じだ。
「
キズナは(3戦目の)ラジオNIKKEI杯2歳Sで取りこぼしてしまって、
皐月賞にも出られなかった。余裕を持ってクラシックロードに乗せるためにも、ここはしっかりと賞金加算をしておきたいね」と無傷の3連勝へ意欲を燃やした。
ベルラップはビュイックが騎乗し、栗東坂路で4F54秒7-39秒5-13秒1としまい重点。当初は
ホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)まで待機の予定だったが、状態がいいために出走を決断。須貝師は「きょうの馬場でこの動きならいいと思う。追うごとに姿勢が低くなっているし、良くなっているね」と目尻を下げていた。
提供:デイリースポーツ