1番人気の
デイリー杯2歳Sで3着に敗れた
ナヴィオンだが、「前走は掛かった馬に3角手前で前に入られ、位置が悪くなったのが痛かった」と橋口師が言うように敗因は明確。「(阪神は)差し脚が生きる舞台だし、乗り方ひとつだろう」とコース変わりで自慢の末脚を生かす構えだ。栗東坂路の1週前追い切りは4F52秒6-13秒7(強め)。併せ馬で半馬身遅れたが、自身の伸び脚はしっかり。体調は高いレベルで安定しており、「この馬にしては時計がかかった。でも、馬場状態を考えれば十分」と見守った指揮官も及第点を与えた。デビュー戦では、のちの2歳女王
ショウナンアデラを撃破している実力馬。戴冠の資格は十分にある。
目下3連勝中の
コスモナインボールは、美浦Wの1週前追い切りで5F67秒5-12秒9(強め)。直線で気合をつけられると最後にグイッとひと伸びを見せた。「中間は放牧を挟んでリフレッシュ。牧場でかなり乗り込んできたので、帰厩して日が浅いけどいい感じですよ」と和田雄師。切れる脚はなくとも、前々でしぶとく脚を使うタイプで大崩れは考えづらい。「もともと2歳としてはしっかりしていた馬。使いながらさらに良くなっているので楽しみ」。長距離輸送や初コースなどクリアすべき課題は多いが、軽視は禁物だ。
提供:デイリースポーツ