期待の血統馬
アッシュゴールドが2歳王者決定戦に駒を進めてきた。史上2例目の3きょうだいGI制覇が懸かる一戦だ。クラシック3冠馬にしてGI6勝を挙げた
オルフェーヴル、06年
朝日杯FSの覇者でGI3勝をマークした
ドリームジャーニーの全弟にあたる。池江師は「ジャーニーはやや晩成型だったし、オルフェの2歳のころはまだまだだったからね。
アッシュは成長度、完成度としては早い方」とタイトル奪取へ期待を膨らませた。手綱を握るのはもちろん、偉大な兄たちの主戦を務めた池添だ。栗東坂路で行われた1週前追い切りを満足そうに振り返る。「動きは良かったですよ。序盤は力んでいたが、仕掛けてからはいい反応。良くなるのは来年以降だろうけど、今の時点でも期待が持てる」と秘めた素質の高さを感じ取っている。「阪神の千六は、(昨年までの舞台だった)中山に比べてまぎれがない。同じ時期のオルフェよりも走っているし、楽しみです」と武者震い。ここぞという場面で勝負強さを発揮する鞍上が、こん身の手綱さばきで世代の頂点へと導く。
栗東滞在中の関東馬
ブライトエンブレムは火曜朝、小島茂師が騎乗して栗東坂路とEで調整。「落ち着いているね。先週、乳酸値を測っているが、想像以上に低い数値。すごく心臓がいい」と師は具合の良さに胸を張る。最終追い切りも師自らまたがる予定だ。「何の不安もないから、あとは験を担ぐぐらい。過去2戦とも俺が最終追いに乗ったから、今回も」と余裕の笑みを見せた。
提供:デイリースポーツ