12月21日(日)に阪神競馬場で行われる
朝日杯FS(GI・2歳OP・芝1600m)に出走予定の美浦所属馬について、関係者に話を聞いた。
3連勝中の
コスモナインボール(牡2・美浦・
和田雄二厩舎)について、和田調教師。
「先週目一杯にやっていますので、今週(12/17)は馬の気持ちを大事にして、サラッとやりました。68秒くらいで予定通りでしたね。先週よりも動きも息も楽でしたし、理想の調教ができました。初めて見た時にはさほどインパクトは感じませんでしたが、入厩してきた時には、2歳の割にはしっかりした馬だという印象を受けました。デビュー戦(芝1800m・9着)から期待していましたので、あの着順はむしろ意外でした。ダートの方が合っているのかなという考えもよぎりましたが、その後の3連勝の結果を見ると芝で間違いなかったなと思います。
この馬の長所は、長く良い脚を使えるところと、勝負根性があることです。これまで前々で競馬ができているのも強みですね。2歳馬が好調なのは、良い馬を預けて下さっているオーナーのお蔭と、スタッフが良くやってくれているからですね。マイルでも勝っていますし、コースも合っていると思います。何度も輸送を経験しているので、その心配もありません。雪の影響がなければ、土曜日に輸送する予定です。
ハイアーゲームの代表産駒になってほしいですね」
ペイシャオブロー(牡2・美浦・菅原泰夫厩舎)について、菅原調教師。
「今日(12/17)の追い切りは、外を回って68秒くらいと指示より少し速かったですけど、1秒くらいですから大丈夫でしょう。動くようになったと思いますし、ここまで順調に来ています。マイルは全く心配していませんし、切れる脚もありますね。これまで逃げ、先行差し、中団からという競馬をしているように、レース振りにも幅があります。
勝ってきているせいか、体にも幅が出てきました。調教も良い感じで動くようになってきましたね。プラス材料ばかりでマイナス材料はないので、そのあたりも成長してくれていると思います。先週の阪神JFの
トーセンラーク(17着)は残念でしたが、今週は気持ちを改めて頑張りたいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)