21日(日)阪神競馬場で行われる第66回朝日杯フューチュリティステークス(GI)に登録をしているコスモナインボール(牡2、美浦・和田雄二厩舎)について、追い切り後の和田雄二調教師と柴田大知騎手のコメントは以下の通り。

・和田雄二調教師
(3連勝の内容を振り返って)
「本当は、デビューからすごく期待していたんですよね。他の馬たちが先に新馬勝ちしていましたが、それらよりも調教で動いていましたので、この馬こそ新馬勝ちできたのではないかと思っていました。ですから、正直、黒星つけたのは調教師の責任かなと...(笑)(前走については)(柴田)大知君が、この馬は長く良い脚を使えるということを良く分かっているので、上手く乗ってくれました。」

(中間の調整について)
「前走後、放牧に出して、1週間ほど前に戻ってきました。(帰厩後は)緩みもなく良い状態に牧場で仕上げていただいていたので、順調にメニューもこなせています。」

(調教について)
「先週ビッシリとやりましたので、動きは悪くありませんでした。馬の気持ちを大事にして、サラッとやってほしいということで、今日も思った通りの調教ができました。良い状態で臨めるので、頑張ってほしいです。(前走時と比べて)良い意味で、良くもなく悪くもなくという感じです。」

(今回のレースについて)
「マイルでも勝っていますし、けっこう阪神はタフなコースなので、こなしてくれると思います。調教でも右回りでスムーズなので、問題ないでしょう。2長く良い脚を使えて、勝負根性がとてもあります。2歳にしては、いろいろと完成されているので、課題は特にありません。相手も強くなります。胸を借りる覚悟で挑戦したいと思います。」


・柴田大知騎手
(3連勝を飾った前走について)
「本当に偉い馬だと思います。スタート良く出て行って、道中も折り合いがバッチリで、自分のタイミングで追い出して、最後までしっかり伸びてくれました。」

(デビューから変わった点は？)
「初戦は、メンコをしたことが裏目に出てしまったのか、馬が行く気をなくしていたようでした。メンコを外してからは、ずっとしっかり走れています。毎回、強い内容ですよね。最後まで本当にあきらめないで一生懸命走る馬です。」

(前走後の調整について)
「一回、短期放牧に出ました。戻ってきてからは、いつものパターンの仕上げで来られていますので、順調に来ています。」

(調教について)
「先週、しっかり強めの追い切りをしていますので、今週は、気分良く息を整える感じの調教で終わりました。だいぶ馬の方も、最初に比べるとしっかりしてきましたし、良いフットワークだなと思います。」

(今回のレースについて)
「1600mは問題ないですね。あとは右回りがどうかなというところだけです。しかし、調教は毎回、右回りのウッドチップコースでしっかり走れていますので、大丈夫かなとは思っています。初めての所ですが、直線の長い新潟、東京で勝っているので大丈夫でしょう。(大きな3〜4コーナーのカーブについては)気分を害さないように、ゆったり走らせてあげたいです。あまり直線の坂はこたえないのではないかと思います。週末、雪などで馬運車が遅れなければ良いですが、輸送自体は問題ないでしょう。他の馬がどうこうよりも、自身の競馬を心がけて、しっかりと自分が乗るだけだと思います。けっこう我が強いのですが、競馬に行くと素直ですごく乗りやすいです。なかなか3連勝はできないですから、力は持っていると思います。今回も自分がしっかり乗れれば結果が出ると思いますので、応援して下さい。」

(取材：米田元気)

ラジオNIKKEI