前日の降雨に加えて肌を突き刺すような寒波で、水曜の栗東の馬場は悪化した。当初はCWで追われる予定だった
ディアデラマドレは急きょ、場所を芝コースへと変更して最終追い切りを行った。
これまでは実戦でも追い切りでも折り合いがテーマだったディアデラだが、4歳の冬を迎えて精神面で成長。
サトノアビリティ(4歳500万下)に先導され、
デニムアンドルビー(4歳オープン)との3頭併せを2頭の真ん中でしっかりと折り合い、5F70秒0-39秒1-11秒9をマークした。
「悪くなかったですよ。気合は乗っていますが、我慢はできている。体質面もパワーアップしています」と手綱を取った藤岡康が好感触を伝えれば、高田助手も「体ははちきれんばかり。出来は言うことはない」と万全の状態を強調した。
前走の
エリザベス女王杯では3着と健闘。「あとは瞬発力を生かすためにパンパンの良馬場でやりたい」。鋭い末脚を駆使して3度目の重賞Vを狙う。
エリザベス女王杯5着の
キャトルフィーユは、栗東芝での仕上げを選択。3頭併せで最先着を決め、5F66秒6-36秒8-11秒7をマークした。「放牧を挟みましたが、いい状態を維持できています。馬場が悪くなっても対応できると思うので」と高田助手。パワー勝負も可能というのは、心強い限りだ。
提供:デイリースポーツ