12月20日(土)に中京競馬場で行われる
愛知杯(GIII・牝馬限定・芝2000m)に出走する美浦所属各馬について、関係者に取材した。
バウンスシャッセ(牝3・美浦・
藤沢和雄厩舎)について、津曲大祐調教助手。
「2走前(
紫苑S・芝2000m・12着)、3走前(
函館記念・GIII・芝2000m・16着)はひと息でしたが、前走(
秋華賞・GI・芝2000m・7着)は調教の時から集中して走れていましたし、レースでも先行馬には厳しい流れの中、崩れず走れていました。復調の兆しが見えたと思います。この中間の調教でも、集中していい状態です。中京コースも合っていますし、春の実績を考えれば、ここでも通用すると思っています」
スイートサルサ(牝4・美浦・
菊川正達厩舎)について、菊川調教師。
「前走は、早めに抜け出すというこれまでとは違った形の競馬で勝つことができました。以前に2000mを使った時よりも精神的に成長していますから、距離もこなせるでしょう。今週(12/17)は予定通り単走で追い切り、良い動きでした。状態良く出られそうですし、直線の長いコースはレースがしやすいので、条件も合うと思います」
アイスフォーリス(牝5・美浦・
相沢郁厩舎)について、相沢調教師。
「今週(12/17)の追い切りは、ウッドチップで68秒くらいでしたが、先週ビッシリやって日曜日にもやっていますので、これくらいで良いでしょう。馬が丈夫になって、レースにもしっかり使えるようになりました。左回りの2000mも問題ないですし、ハンデの54キロも良いと思います。なるべく前の位置で運びたいですね。良い馬場で走らせたいので、心配は天気だけです」
サトノジュピター(牝5・美浦・
堀宣行厩舎)について、橋本篤典調教助手。
「前走(
小倉日経OP・芝1800m・1着)は、牡馬相手でしかも格上挑戦でしたが、強い内容でした。ここ2戦は滞在競馬で力を発揮できましたので、今回は輸送が鍵になりそうです。
マーメイドS(GIII・芝2000m・11着)の時は、輸送で体が減ってしまいましたので、今回はそのあたりがうまくいけばと思います。順調に調整できていて仕上がり具合も良く、力を出せる状態なので、あとは輸送だけですね」(取材・写真:佐々木祥恵)