10日、阪神競馬場で行われた
マーメイドS(GIII・芝2000m)は、
福永祐一騎手騎乗の2番人気
ダイワエルシエーロ(牝4、栗東・松田国英厩舎)がマイペースに持ち込み、2番手から追撃してきた3番人気
マイネサマンサに1.3/4馬身差を付け復活の勝利を挙げた。勝ちタイムは2分00秒5(稍重)。さらに4馬身差の3着には最後方にいた5番人気
ミスパスカリが入った。後方で待機していた1番人気
レクレドールは直線に入っても伸び切れず5着に敗れた。
勝った
ダイワエルシエーロは、
父サンデーサイレンス、母が97年
ファンタジーS(GIII)を制し、98年
桜花賞(GI)で2着に入った
ロンドンブリッジ(
その父ドクターデヴィアス)という血統。半弟に
ビッグプラネット(牡3、栗東・南井克巳厩舎-
父ブライアンズタイム)、叔父に01年
名古屋優駿(交流G3)を制した
ナリタオンザターフ(
父アフリート)がいる。04年
クイーンC(GIII)で重賞を初制覇し、同年
オークス(GI)で2角から先頭に立つ積極的な競馬でGI初制覇。秋は牡馬混合の
京阪杯(GIII)で重賞3勝目を挙げた。だが、今年に入り苦戦が続いていて、前走の
愛知杯(GIII)も16着と惨敗していた。通算成績12戦5勝(うち重賞4勝、地方1戦0勝)。
鞍上の
福永祐一騎手は、アメリカン
オークス(米G1)を制した
シーザリオでの
オークス(GI)に続き、
JRA重賞は今年10勝目、通算45勝目。管理する松田国英調教師は、
ライラプスで制した
クイーンC(GIII)以来の
JRA重賞制覇で今年2勝目、通算35勝目となった。また、
福永祐一騎手はこのレース初制覇、松田国英調教師は00年
フサイチエアデール以来、同レース2勝目となった。