3連勝中の勢いをぶつけたかった、前走の
チャンピオンズC。だが
インカンテーションは、大切な最初のコーナーでリズムを崩してしまう。1角の入りでごちゃついてポジションを下げ、外枠ということもあり外を回る形に。こうなると精神的なプレッシャーも大きくなる。力の接近したGIの舞台。局面を打開するのは、たやすいことではなかった。
結局、0秒8差(10着)まで追い上げるのがやっと。「前走はスムーズさを欠いてしまいました。それに、ペースを考えると厳しい位置取りになってしまったのも響いたと思います」。想定していた組み立てとは違ってしまった、と羽月師は振り返る。枠順が隣だった
コパノリッキー(12着)をマークする作戦を考えていたところ、目標に定めていたラ
イバルが出負け。後方からの競馬になったのは大きな誤算だった。
全てを出し切ったわけではない。再度、前回と同じ舞台へ投入。今度こそ…という意識は強い。「短期放牧を挟んで年末に帰厩しましたが、ここまでしっかりと乗り込んできました。中京は走らないということはありませんから、改めて期待したいですね」。全7勝中、5勝を挙げる左回りのダート1800mはベスト。だからこそここで真価を問いたいと、トレーナーは意気込んでいる。
提供:デイリースポーツ