新たなステージで、GI2勝馬
ロゴタイプが13年
皐月賞以来のVを狙う。前走の
中山金杯はレコード決着のなか、2着に好走し復調を印象付けながら、今回は新味を求めてダートに初参戦。芝GIウイナーによる砂初挑戦といえば、01年
NHKマイルCの覇者
クロフネ(同年の
武蔵野Sを9馬身差で楽勝)のような成功例もあるが、乗り越えるべきハードルは決して低くない。
まさに未知の戦い。ただこの馬の場合、2歳時にベコニア賞を制したあと、手綱を取った
M.デムーロは陣営へ
朝日杯FS(1着)ではなく交流GI・
全日本2歳優駿への参戦を進言した経緯がある。つまり、世界の名手は秘めるダート適性を早くから感じ取っていたわけで、可能性を広げるシーンも十分だ。
田中剛師も「たぐるような走り方で、フットワークも力強い。ダートは合っていると思う」と前向きに分析する。週3回はダートで調整を行っており、スムーズな走りを披露。ケイコと実戦とでは違うとはいえ、手応えは十分。そして、美浦Wの1週前追い切りでも5F66秒1-12秒7(G強め)と、好走した前回の出来をキープしている。
正式な参戦表明こそしていないが、ここで結果を残せれば当然、
フェブラリーS(2月22日・東京、ダート1600m)でも有力候補の一頭に。さらに今春は、
クイーンエリザベスS・豪GI(4月11日・
ロイヤルランドウィック、芝2000m)への遠征プランもある。目の離せない一戦となりそうだ。
提供:デイリースポーツ