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タルマエはドバイが最大目標、ハッピースプリントは中央出走も視野に

  • 2015年01月28日(水) 19時40分
 ホッコータルマエが、28日に行われた川崎記念(JpnI、ダート2100m)を勝利し、GI・JpnI勝利数で歴代3位タイとなる8勝目を挙げた(9勝はヴァーミリアンエスポワールシチー)。

 鞍上の幸英明騎手は「本当に嬉しいです。今日は負けられない気持ちでした」と冷静な表情の奥に喜びを見せた。

 道中の位置取りはいつもより後ろめに感じられたが「スタートは普通に良くて、行こうと思えば行けましたが、考えてあのポジションをとりました。最初のコーナーでごちゃついて、馬が怒る場面もありましたが、その後はずっと手応えも良かったです」(幸騎手)

 見守った西浦勝一調教師も「直線を向いたらこの馬の強さでしたね。ああいう形になれば絶対に負けません。GI最多勝記録の9勝を抜きたいですね」と強さの先を見据えた。

 気になるのは、2014年JRA最優秀ダートホースの今後の道のりだ。

「次走については、馬の状態を見てから決めたいと思います。しかし、ドバイは去年からの最大目標ですので、ドバイには行きます。一番いい状態でドバイに向かえるよう考えていきたいですね。鍛えてもっともっと強いタルマエをドバイでお見せして、今日のように口取り写真を撮ることができればいいなと思います」(西浦師)

 今年のドバイWCの馬場がタペタからダートへ変わることも、タルマエに味方をするはずだ。幸騎手も「ドバイは去年以上に楽しみです。去年は期待して行って、ちょっと結果が出ず申し訳なかったですが、今年もタルマエと一緒にダート界を盛り上げたいです」と世界への挑戦に胸を躍らせた。

 一方、2番人気ながら4着だった地方馬ハッピースプリントの今後にも注目だ。

 管理する森下淳平調教師はレースを振り返り「4コーナーで包まれながらも4着と力を見せてくれました。マイルか1800mくらいがベストかもしれませんね。フェブラリーSを視野に、オーナーと相談したいと思います」とプランを明かした。出走が実現すれば、1999年メイセイオペラ以来の地方馬勝利が期待される。

(取材・写真:大恵陽子)

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