若干気温が上がり、寒さが和らいできた栗東坂路。2つ目の重賞Vを狙う
ワイドバッハは午前9時40分、後半のハロー(馬場清掃)明けに姿を現した。
追い切りラッシュのなか、単走でしまい重点にスパート。追ってからの反応は物足りなかったが、元来が実戦タイプ。近2走の最終リハが4F55秒台だったことを思えば4F53秒3-39秒4-13秒5は褒められる数字だ。
庄野師は「もともと坂路では動きませんからね。それでも先週は52秒台が出ましたし、けさも53秒3なら上出来」とうなずく。「馬場が悪くて、しまいは脚が上がり加減でしたが、十分に負荷はかかったと思います」と内容に合格点を与えた。
初めてGIに挑んだ前走の
チャンピオンズCは6着。スローペースに泣かされたが、上がり3Fはメンバー最速だった。指揮官は「得意とは言えない千八で、あのペース。よく追い込んできた」と敗戦のなかにも確かな手応えをつかんでいる。
目指すのは当然、上半期のダート頂上決戦となる
フェブラリーS(2月22日・東京、ダート1600m)。その前哨戦は、ベストと言える東京ダート7Fが舞台だ。手綱を取る
武豊は「昨秋ぐらいから充実している。東京も得意。長い直線が合うんだろうね。ああいう脚質だけに展開に左右される面はあるけど、しまいは確実にいい脚を使えるから」と期待感を口にする。
ドバイワールドC諸競走の予備登録にはゴドルフィンマイル・GII(3月28日・UAEメイダン、ダート1600m)とドバイワールドC・GI(同、ダート2000m)にエントリー。視線の先にはさらなる大舞台もある。夢を実現するためにも、今回の一戦は落とせない。
提供:デイリースポーツ